新緑の自然
●「自然」―・洋の東西における『自然』観の相違 ――――2018-03-22-388
"エビスグサ【夷草】のイラスト"
驚くべきことに、『自然』つまり英語のNature「ネイチャー」を示す言葉は明治時代の日本に西洋語が入って来るまではありませんでした。 つまり「人工」Artと対立する「自然」という概念がなかったことを示します。
このことは、「ネイチャー」を客観化する視線や見方がなかったことでありましょう。 たしかに『森羅万象』という言葉は使われていましたが、宇宙間に存在する数限りない一切のものごとのことであり、自然だけのことではない。 人間のことも入るのでした。 「天地」であろうと、「万物」であろうと、同じことでありましょう。
日本では、元来の 《『自然』という言葉は、もと中国からきた概念で、存在を示す言葉ではなく、状態を表すものでありました。(超古代の自然観は別として・・) 「老子」では、人為を加えない本来のままであること、無為(自然)であること、物のあるがままであることを、理想として「無為自然」を主張しました。
日本に入った頃もこの意味で使われ、「自然」(ジネン)とも呼ばれて、人為の加わらないようす、わざとらしくないこと、物の本来の性質、物事がおのずから展開していくさまを指して呼び、この意味での言葉の用例は後代までみられます。
法=物事が作為をこえて自然に存することを言う「自然法爾(しぜんほうじ)」の理念は中世を通じて共有され、明恵(※)はこれを「あるべきやうわ」と和語で表現し、慈円も歴史の流れを「法爾自然にうつりゆく」ものとして捉え、これを「道理」と結びつけました。
ただし、仏教の根本概念としては、はじめから決定されているとするのは人の努力を否定する宿命論であるとして、これを批判する見解が古くからありました。 「自然」という語は、やがて、物事が偶然におこる様、万一の予側できない異常な事態がおこることをさすようになり、もしかして、ひょっとしての意味でも使われるようになり、この用例も多いのです。
※ 明恵(みょうえ)= 鎌倉時代前期の華厳宗の僧。法諱は高弁(こうべん)。明恵上人・栂尾上人とも呼ば
れる。父は平重国。母は湯浅宗重の四女。現在の和歌山県有田川町出身。「華厳宗」
中興の祖と称される。(Wikipedia参照)
夜のツバ市(最古の国際市場)―奈良県桜井市
いずれにしてもこの言葉は、はじめは自我の隔離された対象的世界、森羅万象を示す「天地」「万物」とは区別されていました。 その世界が「自然」という文字で表現されるようになるには、近代前後にいわゆるnatureの訳語として「自然」をあてて以後のもので、その後はこの二つの意味が混在して自然観念は複雑なものになったのです。》(『日本思想史事典』山川出版社)。
しかし近現代の西洋のNatureの輸入訳語としての「自然」も決して、日本人が使っている「自然」ではないことがわかります。 日本人の自然は、やはり『森羅万象』の意味で使い、人間の造ったものと異なる、自然界、物質界、という概念ではないのです。 西洋的概念のような人工物artと対立する物質界という「自然界」ではないのであります。
私たちの「自然」は太陽、星、地球、空、海、山、川、動植物などのことを言うだけでなく、人間そのものも動植物の中のもっとも独自な存在として、「自然の一部」となっているという事です。 従って、人工物もその中に含まれてしまうことになります。
興味深いのはマルクスの「自然」概念であります。 それは言葉の上では、日本の「自然」概念と近いのです。
たしかにマルクスは《自然をそもそも初めから人間的活動に相対的なものと見る》のは伝統的な西洋の「自然」概念ではありますが、《自然についてのその他の一切の発言は、それが思弁的なものであれ、認識論的なものであれ、自然科学的なものであれ、人間の技術学的・経済的取得様式の総体、つまり社会的実践をその都度すでに前提にしているのであります。》(A・シュミット『マルクスの自然概念』法政大学出版会)。
このマルクスと日本人の「自然」概念が、似ているように見えて、その決定的違いは何か、それを述べることが、日本人の思想の世界化に通じるに違いないのではと思います。ここで言うマルクスとは左翼思想の事ではありません。
"キカラスウリ【黄烏瓜】の花"
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●マイ 鉛筆画作品:(旧作) http://smcb.jp/_photo_list?pic_album_id=2185722 ―ご高覧下さいませ。―
【 マイフォト 】
外鎌山山頂の夕景(奈良県桜井市)
高野山 奥の院へ(和歌山県)
高野山巡霊
外鎌山(293m:桜井市忍阪)―大和三山等の展望良好!
加太港海岸夕景二月四日
加太海岸風景(和歌山市)
高見山の樹氷風景(奈良県)
初瀬川(背景には外鎌山)―桜井市
海柘榴市(海石榴市:ツバイチ)古代の国際的な市―奈良県桜井市金屋
大神神社(奈良県桜井市)
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☀ 雨の日には雨の中を
風の日には風の中を
歩こう。 ☽
❀ 冬の樹氷 春の草花 夏の新緑 秋の紅(黄)葉
四季折々の美しい輝きに癒される。 ❀
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《 日誌MEMO(予定&結果・感想等 ) 》 -2018年-
【2月】
2月25日(日)休日。外鎌山Trekking。夕刻仕事。W= 5100歩。☆
2月26日(月)仕事奮励努力。近所Woking= 4500歩。▲ ●受注1件(2月受注=4件有)
2月27日(火)荷受、外鎌山Trekking。夕刻仕事W= 17200歩。☆☆△
2月28日(水)夜雨天、仕事努力。近所Woking= 3800 歩。▲
(※二月は体調普通に戻る、仕事は後半好調に進む。NB学習不調。)
【3月】
3月01日 (木)午前中雨・夕方仕事。近所W = 5000 歩。☆
3月02日 (金)荷受、仕事。近所Woking= 15400 歩。☆☆△●12-1半=収入有(八)
3月03日 (土)仕事奮励努力。近所W= 3900歩。▲
3月04日 (日)休日:Trekking。夕刻仕事。近所W= 9100歩。☆
3月05日 (月)仕事奮励努力。近所W= 3600歩。▲
3月06日(火)荷受、仕事。近所Woking= 16400歩。☆☆
3月07日(水)仕事奮励努力。近所W= 5300歩。☆
3月08日(木)仕事奮励努力。近所W= 4600歩。▲
3月09日(金)荷受、仕事。近所Woking= 12400 歩。☆☆
3月10日 (土)仕事奮励努力。近所W= 5100歩。☆
3月11日 (日)休日:Trekking。夕刻仕事。近所W= 3400歩。▲
3月12日(月)仕事奮励努力。近所W= 5200歩。☆
3月13日(火)荷受、仕事。近所W= 14300 歩。☆☆☆△
3月14日(水)休暇 。和歌山県・高野山奥の院ウォークW= 21200 歩。☆☆△
3月15日(木)おくちゃん(=おくと)さん達と外鎌山登山。夕仕事。近所W=11600歩。☆☆△
3月16日(金)荷受、仕事。近所Woking= 5500 歩。☆
3月17日(土)仕事奮励努力。近所W= 5200 歩。 ☆
3月18日(日)仕事奮励努力。近所W= 4300 歩。▲
3月19日(月)仕事。近所W= 5100 歩。☆
3月20日(火)荷受、仕事。近所W= 7800 歩。☆
3月21日(水)仕事。近所W= 5400 歩。☆
3月22日(木)O・Sさん達と桃尾の滝・大国見山登山(雨天中止 )。夕仕事。近所W= 歩。
3月23日(金)荷受、仕事。近所Woking= 歩。
3月24日(土)仕事。近所W= 歩。
3月25日(日)仕事。近所W= 歩。
3月26日(月)仕事。近所W= 歩。
3月27日(火)荷受、仕事。近所W= 歩。
3月28日(水)仕事。近所W= 歩。
3月29日(木)仕事。近所W= 歩。
3月30日(金)荷受、仕事。近所Woking= 歩。
3月31日(土)仕事。近所W= 歩。
(※三月は、体調普通。仕事普通。・・ )
4月01日(日)仕事奮励努力。近所W= 歩。
4月02日(月)仕事奮励努力。近所W= 歩。
◆なら山遊会イベントについてー仕事等の都合でしばらくは中止と致しました。^^;再開の節は皆様またご参加宜しくです。※登山イベントアップ再開は事情にて早くて四月以降となります。ご了解下さいませ。
【myPFOTO】
古代のつば市―桜井市金屋
飛鳥の里ー棚田風景
大和の夕焼け空―奈良県桜井市三輪山麓より
加太湾の夕景