2017-06-02 001 016
二上山と夕陽

◆防衛装備移転三原則と装備品産業の政策を早急に見直して欲しい!?!―  ――20170605-068


 防衛費UPを提唱すれば相変わらず中共の手先である日本共産党や一部の野党からは「死の商人」呼ばわりされたりするが、防衛装備移転三原則と装備品産業の動向から阿部首相は防衛費を実質増やした訳ではなかった。東南アジア各国への賄賂攻勢による中共の侵略政策は最も抵抗してきたベトナムでさえ少し対応が変化してきている。先日中国人にお会いしたがなかなかのしたたかさが見受けられた。

 わが国の防衛産業とは? また、武器輸出とは?その認識については世間一般のみならず政治家の知
識も現実とのギャップが著しい。日本の各企業も撤退する方向でゆっくり進んでいる現状に日本の将来への憂いを感じざるを得ない。

 ここで提案されるべきは「能力構築支援型」の装備移転だ。装備品の輸出や共同開発は相手国との関係
性強化の側面が強いことから、産業政策というより、むしろ外交・安全保障政策に資する施策と言える。そうであればなおさら、国が一度買い取り他国へ供与するといったODA的な方法や、政府間有償援助という形(日本版FMS)を模索してもいいのではないだろうか。

 東南アジア諸国から日本の装備品へのニーズも多いといい、目下、防衛省でもスタートした能力構築支援(キャパシティ・ビルディング)の活動の一環として同地域の平和構築のためにも、国家施策としてわが国の防衛装備品が活用されるのは悪くない。

 そして、この施策には自衛官の能力も不可欠となる。装備移転の論議の中で忘れられているようであるが、実際、自衛隊装備品が世界的にも高性能を誇り、戦闘機なども高可動率(※戦闘機などがスクランブルできる状態。稼働率とは異なる。)を維持しているのは、自衛官による誠実な整備の賜物だ。それを関係企業が手厚くサポートする構図がそこにはあるのだ。

 能力構築支援型の装備移転では、相手国へのこうした維持・整備技術の提供が装備品の機能を発揮させることになる。逆に、それがなければ、あっという間に故障して「自衛隊の装備はポンコツだ」などと言われるハメになりかねないだろう。

 自衛隊装備が優れているのは使っているのが自衛隊だからだ。前述した救難飛行艇US-2の訓練に同乗したことがあるが、海上自衛隊では訓練の3時間前から整備・点検を始め、訓練後は何も問題がなくても3時間以上はメンテナンスをしている。海面に着水する同機はエンジンなどへの塩害がトラブルの原因になるため徹底的に洗い流し、最後は新品同様のようにピカピカであった。

 また、波高3メートルでも着水して救助にあたれるのは、世界に類を見ない機体の性能もさることながら隊員のスキルに依るもので、米粒よりも小さな大海での遭難者を発見し、風速や風向きを計算し、人命救助するのはにわか仕込みでは到底なしえないだろう。救難が必要な時は海はだいたい大荒れなのである。

 装備品を活かすも殺すもまさに人の力に依るところ大だ。こうした自衛隊による維持・整備そして運用能力を併せて「輸出」することで、「平和に資する装備品輸出」を実現することが可能ではないだろうか。
2017-06-02 001 002
ユキノシタの群生―飛鳥の里

 一方、装備品移転の話題で今のところあまり登場しないのが自衛隊中古品の有効利用についてである。防衛省・自衛隊ではこれら寿命を迎えた装備品を「不用物品」と呼び、全てが廃棄されることになっている。丁寧に扱うため、まだ十分に使えるものではあるが、約20年で鉄クズとなる運命だ。そこで今、こうしたもったいない物品の数々を有効利用できないかという声が高まりつつある。

 実際には以前から引き合いはあったと関係者は語るが、これを実現させようという話にまでは至らなかったという。その理由は、自衛隊の装備品は戦車であれ缶詰であれ全て国のものであり、原則として物品管理法上、譲渡することができないからだ。

 また物によっては「武器輸出3原則」の制約を受け、そのルールに従ってきたということだ。PKOや国際緊急援助隊などで海外に出た際、ボロボロになった天幕など消耗品に等しい物品を、現地の人々が欲しがっても厳重に消毒をした上で持ち帰らねばならなかった。隊員たちは規則に従うことしかできず、疲れた体にムチ打ってこれら物品を検疫に通すための作業を行ってきた。

 それに対し「自衛隊はケチだ」などと思われたらまことにつまらないし、何のために海を越えて活動しに行ったのか分からない。現地に寄付したいのは山々であった。

 このように非効率で、また国際関係上も決して褒められたものではない縛りが解消され始めたのは昨年2013年からであった。3原則が見直されたことにより、ハイチPKOでは防衛装備品を現地政府に譲与することが可能になったのだ。ドーザなどの施設機材など14台の重機をハイチ政府に提供し、それに先立って重機の操作や整備のための教育も行った。

 実は似たような形での提供は以前にも行っていて、2008年にインドネシアに対し巡視艇3隻を無償供与した実績がある。これは当時、日本のシーレーンであるマラッカ海峡において海賊事案が多発していたことが背景にあった。海上保安庁ではこの頃からベテランの人員を関係機関に派出し、現地での教育・指導を行っている。その後、東南アジア各国には中古の巡視船等を無償援助して来たのである。

 この時のケースのように、装備品を新規に製造してもいいが、要望されているASEAN諸国などへは、新品よりもむしろ中古品に熱視線が送られているとも聞き、そうであれば、中古品の払い下げをもっと検討してもよさそうである。無法者の中共は待ってくれない故に、早く平和ボケから目覚め早急な対策・施策が日本に迫られていると言える。
2017-06-02 001 013
棚田風景ー明日香村細川


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2017-06-02 001 007
音羽三山

                
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ササユリ~二上山
笹百合~二上山に咲き始めました。